171-173










(171)


『ボク、空を飛んだハンニャーマン。
 ひょーさんの腕力で崖の上まで飛んだのサ。

「す、凄いのサ!
 本当に崖まで……………

 ちょ…ええええええあああ!?


 …ひょーさんの力は凄かったのサ。
 崖「まで」じゃなくて、
 崖を「通り越した」のサ…』












(172)


『ボク、夢か現実か判らないハンニャーマン。
 遠くから会話が聞こえて来たのサ。

「あ、ボス。おか…ヒイ!
 なななな何を持ってるんですか!?
 まるでサスペンスドラマに出てきそうな
 真っ赤な荷物ですよ!?

「………」
「え、ちょ…!何ですかその諦めた顔!
 って、何処に行くんですか!
 そっちはですよ!


 …あれ?
 何か埋められる予感がするのサ』











(173)


『ボク、生きていたハンニャーマン。
 目が覚めるとちゃんとベットにいたのサ。

「…埋められてないのサ」
「…何の事を言っているノダ?」
ひょーさん!だって………

 あれ?怪我が全部治ってる…

「治シタ」
「…治した?あんな怪我をどうやって?
 …それに…土臭いんですけど…ボク
「………」

「何で黙るのサ!!?」


 …まさか本当に埋めた?』