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(81)

「いきなり次回予告」で作成。※

『私の名前はハンニャーマン!!あの超
 カッコイイボス・ひょっとこ先輩の彼女☆
 ある日ボス・ひょっとこ先輩と帰って
 いたら、いきなり私めがけて吹き矢が
 とんできたの……一体誰が???
 次回!「謎の転校生ナマハゲ!!」
 お楽しみにね!!』


…ひょーさんは助けてくれません












(82)

『ボク、思わず遠い目ハンニャーマン。
 今日は手下AとDを捕まえて話を聞きたい
 ……と思っていたけど、
 ボス・ひょっとこの家の場所もはっきり
 判らないから、さすがに無理……。

   …と、考えていたら、
 何故か荒れまくった場所が現れたのサ。

 これって……罠の残骸?
 …とりあえず行ってみるのサ』











(83)

『ボク、耳を塞ぎたいハンニャーマン。

 残骸の中歩いていると、悲しい歌が
 聞こえてきたのサ。
 ふと見ると、そこには落とし穴で歌う
 ひょっとこ手下がいたのサ。

 …どの手下かは判らないけど、
 AかDのどちらかなのは確実なのサ。

 でも何故スキなのか…。
 穴を埋めるならシャベルではないか…』















(84)

『ボク、裏返った声出したハンニャーマン。

 どう聞こうかと考えながら手下に近寄り、
 ボクは思い切って話しかけたのサ。

「お、おーい」
「あー…ハンニャーマン…」
「多分手下AかDだと思うんだけど…。
 …………単刀直入で聞くのサ!
 ナマハゲーラ4号と一体…」

「ゲフッ!」

「ヒイイ!!!!!?
 ととととととと吐血!?」


 えっちょっっまっ…!
 これって…本物の……!?』










(85)

『ボク、心拍数上昇中ハンニャーマン。
 どう見ても意識がヤバそうな手下に
 固まっているとボソボソ喋り出したのサ。

「…何故…貴方が4号を…」
「こ、この前会って…」
「…そうか。ボスが「覚悟しておけ」
 言っていたのはこのことか…」


(…ひょーさんは手下思いなのか違うのか
 判らないのサ…)

「それで…その…」
「………私は…手下Aは4号の夫です」
「元…。あぁ。だから2人なのか。
 ……って、4号さんってバツ1…?」
「……どうかなあー
「……………えーと、あの。大丈夫?」


 何か物凄く帰りたいのサ…』











(86)

『ボク、停止命令ハンニャーマン。
 手下Aの喋りはまだ続くのサ。

「まあ…私はまだいいんですよ。Dはまだ
 別れてない……いや、別れられない。
 私の時も離婚するのに5年かかったし…」

「ご、5年…長いですね…」
「えぇ。地獄でした…。思い出しただけ
 でも吐き気が…


「思い出さないで下さい。
 そしてスキで地面を刺さないで下さい


 ザクザク掘る音が余計に恐いのサ…』












(87)

『ボク、とりあえず長話ハンニャーマン。

「けど…もし、ボスがいなければ…
 私も別れられたかどうか…」

「ひょーさんが手伝ったんですか…?
 …その前に結婚反対しそうですが…」
「ボスは反対しませんでした。どんな相手
 だろうと結婚するのは個人の自由だと…」

「はあ…」
「でも、手下はやめろと…」
「………それは反対してるって事じゃ…?」

「いえ、ボスは 
『ナマハゲと敵対している自分の
 手下のままで結婚しては、相手に
 不信感を与える。
 そうなる前に、ここを捨ててくれ』

 …そう言ってました」


「…昔から手下思いですね。
 あれ?でもそうなると…手下をやめたって
 ことじゃ…?」
「はい…。
 でも、それが大きな間違いでした…


 長い過去話続く…なのサ』













(88)

『ボク、耳を疑ったハンニャーマン。
 過去長話の続きなのサ。

「4号の目的は…最初から『ボスの手下を
 減らす』ことだったんです」

「………ちょ、ちょっと待って下さい!
 ひょーさんの手下を減らすために
 結婚って……。それはいくら何でも…」

「…本人曰く
によって大切な者を失う事は、のない
 人間にとって大きなダメージになる。
 だから私は情熱的なの演技で誘惑し、
 偽ので君を束縛するのさ!』

 ……だそうです」


「昼ドラみたいですね……。
 ……どんな演技で誘惑されたんです?」
「……家庭教師
「…………はい?」
「あっ!いや、最初は女子高生で!」
「……それフォローになってないのサ」


 ある意味そっちの過去話が気になりつつ
 一応続くっぽいのサ』












(89)

『家庭教師な過去話の続きなのサ。

「…全てをバラしたあいつは、本来の
 恐ろしい姿を現しました…。
 毎日が…生傷だらけでした…」

「…容易に想像出来て嫌なんですが。
 それで、ひょーさんに助けを…?」
「…それは…出来ません。騙されたとは
 いえ、私はボスを裏切ったんです…」

「まあ…家庭教師で騙されては…」

けど!ボスは全てお見通しでした!
 ボスは私の元に現れ!
『こうなる事は判っていた。
 だから安心して戻って来い』
と!
 そう言ってくれたんです!」


「………あのー、ボクの言葉を遮った
 のは一応置いておきますけど…、
 もしそれが本当なら…
 最初から止めるべきだと
 思うんですが…」

「………ボスは本当に優しいんです!!」


 …それは優しさじゃないけど続くのサ』



















(90)

ひょーさんで1回休み。