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(51)

『ボク、絶叫マシーンハンニャーマン。
 今日は寒さに負けずパトロールを
 しようと思い切って外に出たのサ。

 そしたら…、いきなり現れた子供が
 ボクの背中に雪玉を入れたのサ……!

 叫ぶ余裕などなく、ボクは地面に
 転がり続けたのサ。
 子供は…本当に怖い。魔物なのサ…』















(52)

素顔のことになると
否定的になる男、ハンニャーマン。



素顔ヒント:
クリスマス企画04のオマケ。











(53)

『ボク、沈黙だらけハンニャーマン。
 地面に転がり続けて数分。
 ボクは子供を叱ろうと立ち上がったのサ。

 「初対面の人の背中に雪玉を入れては
 ダメ!」
と、怒ろうと振り返り…

「………うっ」

 思わずうなったのサ。
 首からぶら下がっているミニなまはげ
 見て……。

 嫌な予感がするのサ…』









(54)

『ボク、駆け足失敗ハンニャーマン。

 子供が持つミニなまはげを見て、ボクは
 反射的に逃げようとしたのサ。
 そしたら、信じられない速さと力で
 掴んできたのサ…!

「ヒイイイイ!痛たたたた痛いのサ!」
「何故逃げるのだ!ハンニャーマン!
 我は愛のナマハゲーラ1号だぞ!」


「やっぱりなまはげの……って、
 1号……!?」

「そう、我は1号!1号はハンニャーマン
 と話がしたいのだ!」

「わかった!わかったから離してなのサ!」


 骨が物凄い音を出してるのサ…!』












(55)

『ボク、骨折寸前ハンニャーマン。

 完全に捕獲されながら、ナマハゲーラ
 1号と話をしたのサ。

「…それで話とは…?」
「うむ。実は1号ははんにゃーと手を組んで
 ひょっとこを倒したいんだ!

「……………はい?」
「他のナマハゲーラ達は、ナマハゲーラだけ
 で倒したいと思っている。
 けど、奴は強い。我々だけではダメだ」

「はあ…」

「そこで、1号は考えた!
 ひょっとこと仲が良いはんにゃーを
 撒き餌にして倒すという事を…!」


「………それはボクを利用するってだけで、
 本当に撒き餌にする訳じゃ…」
「いや、両方
 あっ。もし断るなら、普通に命狙う

「……えーと、ちょっと待って。
 どっちにしろ命の危機になってる気が…」


 正解がない究極の選択なのサ……!
 一体どうすればいいのサ!?』












(56)

『ボク、捕まれた手が痛いハンニャーマン。
 究極選択に慌てていると、デカイ人影が
 のっそりと現れたのサ。
 人影は…ボス・ひょっとこだったのサ…!

「ひょべ…っ!!」
「どうした。はんにゃー。変な声出して」
「いや…あの…えぇー…」


 どう見ても…助けに来た感じじゃない…。
 ただ様子を見ている状態なのサ…!
 早く助けて!手が!手が…!!












(57)

『ボク、手の感覚がないハンニャーマン。
 戸惑っているボクを見て、ナマハゲーラ
 1号がボス・ひょっとこに気づいたのサ。
 そしたら…一気に赤面したのサ

「…ひょひょひょひょっとこ!」
「…1号。また悪さをしているのカ?」
「ちち違う!1号はお前を倒す方法を…!」
「…………」


 ……あれ?
 この反応って……もしかして……。

 何か甘酸っぱい匂いがするのサ…』












(58)

『ボク、意外展開に混乱中ハンニャーマン。
 1号の赤面があまりにもすご過ぎて
 ボクは思わず言ってしまったのサ。

「1号さんはもしかして、ひょーさんの…」

 ゴッ!!


 …いきなり頭突きが飛んできたのサ。
 顎はダメでしょ…!顎は…!』












(59)

『ボク、痛みで座り込んだハンニャーマン。

 頭突きをしたナマハゲーラ1号は
「ひょひょひょっとこ!
 図に乗るんじゃないのだ!!」

 …と言って走って行ったのサ。

「…何なんダ?アイツハ」
「…ひょーさん。前から思ってたんだけど。
 ……割とボケですよね…」


 少しは気づくべきだと思うのサ…』

















(60)

大掃除ハンニャーマン。