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(11) 『ボク、風邪治りかけハンニャーマン。 今日は大家さんに会ったのサ。 「はんちゃん。 おばちゃんお昼寝したいから 代わりに掃除して頂戴」 「あの…ボク、風邪なんですけど…」 「はんちゃん。そんな事言っちゃ駄目よ。 亡くなったお父さんが聞いたら悲しむわ。 せっかくケンシロウって名前をつけて…」 「本名言わないでサぁぁぁ! それにお父ちゃん死んでないのサぁ!」 …結局寒い中掃除したのサ。 何か背中がゾクゾクするのサ…』 | |
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(12) 『ボク、風邪が治ったハンニャーマン。 今日は意外な人物から電話がかかって 来たのサ。 「もしもし。こちらハンニャーマン」 「…ボス・ひょっとこダ。実はお願いが…」 「嫌です。 ひょーさん。ボクと貴方は敵同士だと…」 「実は緊急事態にナッタ。タスケロ」 (…無視されたのサ) 「時間ナイ。手下のひょっとこが… ナマハゲに捕まったノダ」 ―続くのサ』 | |
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(13) 『前回の続きなのサ。 「ナマハゲに捕まった? それはいつも悪い事をしているから…」 「奴は本当のナマハゲではナイ。 何故なら奴の出身はナゴヤだからダ」 「…もしや知り合いですか? と、とにかくボクは助けませ…」 ゴトッ 「…………ひょーさんごめん。 ボクも捕まりそうなのサ……」 また続くのサ』 | |
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(14) 『また前回の続きなのさ。 「ちょちょちょっとまってえええ! 家の中に入る前に話し合いして……ん?」 (……意外に小さい…というか…あれ? あの玉ねぎヘアーは……大家さん?) 「えーと…あれ?どうしよう。あれ?」 …あれ?続くのサ?あれ?』 | |
(15) 『またまた長々と続きなのサ。 「…初めまして。ミスターハンニャーマン」 「えっ?あっ!はは初めまして…?」 (声が完全に大家さんなんだけど…) 「我々は愛のナマハゲーラ。 そして我はナマハゲーラ44号。 そして今日はミスターハンに話がある」 「……色々ツッコミ入れたいんですけど、 とりあえずミスターハンだけは止めて…」 「ミスターハン。我々はボス・ひょっとこの 命を狙っている。そしてミスターハンも 奴の首を狙っている。 …我々とミスターハンはライバルだ」 「…………あの、ボクはボスひょっとことは 敵同士ですけど命まで狙っては…」 「これは宣戦布告だ。ミスターハン。 どっちが先に獲るか勝負だ」 「いやちょっと色々待って!そんな事言い 残して行かないで欲しいのサ! それにひょっとこの手下は…!」 「…彼は我々の心の中に……では!」 「………ええええええちょちょちょ! さっきより待って下さいなのサあああ! ひょーさんに何て言えばいいのサああ!」 物騒になりつつ続く…のサ?』 | ||
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(16) 『ボク、引きこもりハンニャーマン。 昨日の衝撃事件のせいでなかなか外に 出れなくなってるのサ。 出たら大家さんに会ってしまうのサ…。 ボス・ひょっとこにも、まだ説明して ない……というより出来ないのサ…。 それでもボクは行かなくてはならない…! 今日の任務は「外に出ること」なのサ!」 | |
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(17) 『ボク、心臓爆裂ハンニャーマン。 やっと外に出て、大家さんに会わないよう 慎重に移動していたら、気配のない人が 後ろから現れたのサ。 「…オイ」 「うひゃああー!…あっ!ひょーさん!」 「何シテル」 「そ、それはボクの台詞なのサ!何でここに いるんです!」 「ナマハゲから手下を取り戻しにキタ」 「ええっ!?手下さん生きてるんですか!」 「……我々の心の中で生きてイル」 「……生きてるんですよね………?」 また続く…なのサ!』 | |
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(18) 『ボク、ボス・ひょっとこの後ろを戸惑い ながら付いて行くハンニャーマン。 どう考えても方向が大家さんの方なのサ。 「…ひょーさん。 あのナマハゲさんとは一体どういう関係 なんですか…?」 「アイツは昔からの知り合いで、敵ダ」 「昔からですか…」 「アァ。奴は小学校の時の同級生ダ」 (……絶対ウソなのサ!!) 嘘のまま続くのサ』 | |
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(19) 『ボク、いきなり大きな布に道を塞がれた ハンニャーマン。隣はボス・ひょっとこ。 その布にはこんな事が書いてあったのサ。 「ボス・ひょっとこへ。 今日は大切な大切な用事があるの。 ダンディーな貴方に会えないのは寂しい けど、対決はお・あ・ず・け☆ また戦える日を楽しみにしてるわん。 ―愛☆のナマハゲーラ 44号」 「………文章になると性格が変わる人は いるけど……これは……」 「大切な用事…。今日は何かあるノカ?」 「……!今日は大安売りの日なのサ!」 「………」 …黙って帰って行ったボス・ひょっとこ。 ………アレ?手下は…?』 | |
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(20) 『ボク、空腹戦士ハンニャーマン。 今日は某事件を忘れてゆっくりしよう… としたら……新たな事件が発生したのサ! 冷蔵庫の中身が全くない…! 代わりに置手紙があったのサ。 「食べ物は頂ク ―ボス・ひょっとこ」 …ひょーさん何やってるのサ!』 |