01-10













(1)

『ボク、ハンニャーマン。
世界を救うために生まれたのサ。
でも、皆ボクの顔を見ると逃げるのサ。

ボク、ハンニャーマン。
孤独のヒーローなのサ』














(2)

『ボク、孤独戦士ハンニャーマン。
今日も悪を倒すため出かける予定…
だったんだけどサ……。

外出る前に足の小指をぶつけたのサ。

…今日は家の人ハンニャーマン。
週に3回は足をぶつけるのサ。
ヒドイ時は1日3回なのサ』














(3)

般若面うろ覚え描き。











(4)

『ボク、低血圧ヒーローハンニャーマン。
今日こそ悪を倒すため街にパトロールに
出かけたら、子供達に囲まれたのサ。

いつも親御さんに「見ては駄目!」
連れて行かれる子供しかいなかったから
嬉しくて思わず感動したのサ。
でも子供達ははんにゃーはんにゃー
ボクの大切な面を取ろうしたのサ。

ボクは慌てて逃げた。
後ろで大人数の子供が甲高い笑い声を上げ
追いかけて来ていたのサ…。
その姿はまるで悪魔のようだった…。

最近の子供は逞し過ぎるのサ…』














(5)

『ボク、口内炎中ハンニャーマン。
今日は悪から手紙が届いたのサ。

「手下、子供に
『ひょっとこひょっとこだー』と
面を取られそうになってニゲタ。
それから迷子になって帰ってコナイ
無事帰還するまで戦いはナシダ。
      ―ボス・ひょっとこ」


……ボクと同じ匂いがするのサ』














(6)

『ボク、冷え性絶好調ハンニャーマン。
いきなり寒くなって凍えそうなのサ。
だからコタツを出して来たのサ。

……壊れてたのサ。

衝撃事実に倒れたハンニャーマン。
一瞬目の前が暗くなったのサ』














(7)

『ボク、コタツ求めるハンニャーマン。
電気屋に行ったらひょっとこ手下に遭遇したのサ。
戦闘!…かと思ったら咳き込む音が…。

「風邪…デスカ?」
「…暖をとろうとしたら…コタツが…」
「…ボクも同じデス」


…やっぱりボクと同じ匂いがするのサ』














(8)

『ボク、体温上昇中ハンニャーマン。
予想通りな感じなんですが、

風邪を移されたのサ。

…とりあえずお粥を作るのサ』














(9)

『ボク、声がガラガラハンニャーマン。
今日は風邪薬を貰いに病院に行ったのサ。
そしたら待合室に…

大量のひょっとこがいたのサ…。

世にも奇妙な病院になってたのサ』














(10)

『ボク、ヒーロー休業中ハンニャーマン。
今日は買い物の間マスクをしてたのサ。
もちろん、他の人に移さないために…。
でもマスクをつけて歩いてたら
皆、いつも以上に距離を置いてたのサ。

違う意味でマスクが役に立ったのサ…』